2014年4月29日火曜日

自己実現と潜在能力

 潜在能力というのはいまだに表に現れずに、眠ったままになっている状態の能力のことをいうのだが、たとえば身近なところで考えてみると、自転車に乗れるようになるというのは、潜在能力が開発された状態のことを言うらしい。

子供の頃、家族に補助してもらって自転車に乗る練習をして、最初はふらふらしながら危なっかしい思いをして、何度も繰り返すうちに、徐々にコツがつかめてきて、最後にやっと乗れるようになった経験はだれしもあることと思う。

自転車に乗れるようになる前の、乗れない状態のときは、その乗れるという能力がまだ開発されずに潜在しているということになるらしいのだ。

自転車に乗れない人も中にはいると思うが、その人はその能力が欠如しているのではなく、いまだに開発されていないだけなので、自転車に乗れる様になるという自己実現を目指して練習しさえすれば必ず乗れるようになると思うが、本人が、自分は練習してみたけどいっこうに乗れるようにならなかった、といって、自分にはその能力がないのだと頑なに信じ込んだとしたら、その人の自転車に乗るという潜在能力は一生開発されずに、地中に埋もれた状態で埋没して終わるのだ。

自己実現というのは、なりたい自分になる、ということだが、他のことでも全く同じことで、自己実現する人とそうではない人の違いは、願望を抱き、それが実現するまで取り組んだか、最初からあきらめたか、取り組んでも途中で投げ出してやめたかの差が結果として現れたに過ぎないということだと思う。

ところが世の中に自転車に乗れる人は掃いて捨てるほどいるのに、実人生において自己実現している人というのは、めったにお目にかからない。

いやそのような人は、コミュニティーを持っていて、私とは住む世界が違うからお目にかからないだけかも知れないが。

なぜ人生において自己実現している人がそれほど少ないのか。

それは人生における自己実現の場合は難易度がさまざまに違い、達成するために長い時間を要したりして、子供の自転車の練習のように簡単ではないということ。

要するに達成が困難だということだ。

だが困難なことは、実現した時に得られる対価もそれに比して大きいので、一生をかけて取り組む価値のあることには全力で取り組んだらいいのだが、まず挑戦している人にお目にかかったことがない。

そのように教育されていないのだ。

戦後の学校教育などは単なるサラリーマン養成所で、しかも教師自体が自己実現などしたことがないので、人にそのような価値のある生き方など教えるすべもないのだ。

だから自己の安逸のみを求める小さな幸せを後生大事にしながら、自転車に乗れない人のような埋没型の人生を送るのが日本人の主流の生きかたになっているということなのだと思う。

そして日本人はその主流から外れた生き方をタブー視する。

そしてそのタブーから踏み出す勇気がないから一生涯なにも学ばないでおえる。

そのような閉塞的な社会においては、息苦しさを感じて、生きる上においての悩みを抱えている人間のほうが実は正常だったりするのではないか、と昔から思っていたが、最近はやはりそれが正しいのだと強く思うようになった。

そのような閉塞的な生きかたをして、一生を棒に振りたくなければ、突き抜けなければならないのだ。

自分の価値観で、なりたい自分になるための行き方を目指さない限り、埋没型の人生にならざるをえない。

ところが生き方を変えるというのが、これもまたけっこう努力を要することで、それまでの習慣を意識して変えたりすると、潜在意識が抵抗して恐怖感を感じさせたりするのだ。

潜在意識とは機能的にしか働かないので、これまでの習慣において安定していて、安心のできた状態から新しい領域に踏み出そうとすると危険信号を出して警告しようとする、そのサインが恐怖感として感じられるということらしいのだが、その潜在意識というものの働きをしっかりと見極め、自分が新しい領域で、新しい生き方をしようとしていることを、しっかりと潜在意識に納得させないといつまでも恐怖感を発し続けるということなのだ。

そして自己実現のために新しい生き方を試みた時に感じる、その恐れをうまく克服しないと、その恐れが失敗を連想させ、失敗に対する恐れに化け、途中でくじける結果になるのである。

ここまで思考して、言えることは埋没型の人生を送るということは、臆病風に吹かれた人間の生き方だということになってしまうのだが、自分はそのとうりなのだと思うが、それに関してはおそらく全くの反対意見とかもあると思うので、それはそのような意見も聞いてみないとわからない。

とにかく困難を克服して自己実現しようとするときには恐れと対峙して克服すると同時に成功のイメージを自分の脳に送り込み、自分の脳に潜在能力を発揮せしめないとならないのである。

自己実現とは自分の脳をそのような状態まで高める作業なのである。

と、ここまで理解したらあとは実践有るのみなので、自分を実験台に実証実験することにしている。

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